Research

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1.がん研究におけるシングルセルゲノミクス

がん組織は、単一の細胞種から構成されるのではなく、遺伝的・表現型的に多様な細胞集団から成り立っています。 この腫瘍内不均一性は、薬剤の効果や転移のしやすさに大きく影響するため、その詳細な解析が重要となります。 当研究室では、シングルセルゲノミクスを用いて、薬剤耐性や転移に関わる特定の細胞集団を特定し、その特性を明らかにすることを目指しています。

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2.免疫学におけるシングルセルゲノミクス

免疫系は、生体を病原体や異物から守る複雑なシステムであり、多様な種類の免疫細胞が協調して機能しています。 シングルセルゲノミクスは、これまで困難であった免疫細胞の多様性と機能を個々の細胞レベルで解析することを可能にします。 免疫応答においては、特定の刺激に応じて免疫細胞が活性化し、増殖・分化するなど、その動態は常に変化しています。 当研究室では、シングルセルRNAシーケンスなどの技術を用いて、免疫応答における細胞集団の動態を時系列的に追跡し、そのメカニズムを明らかにします。

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3.神経科学におけるシングルセルゲノミクス

脳は、数百種類以上もの多様な神経細胞やグリア細胞から構成される非常に複雑な器官です。 シングルセルゲノミクスは、脳内の細胞の多様性を明らかにし、その機能的な分類を可能にします。 これにより、脳の複雑なネットワークの理解が深まります。 神経細胞間の情報伝達を担う神経回路の形成やシナプス可塑性は、学習や記憶といった高次脳機能の基盤となる重要な現象です。 当研究室では、シングルセル解析を通じて、これらの分子機構を遺伝子発現レベルで解明することを目指しています。